バーザの地下住居へ

バーザBAZAの地下住居へ
 一休みした後、午後6時頃に明日の朝食の買い出しとグアディの町の探訪に出掛ける、主要道路沿いに教会の下まで歩いた。何時の間に何処から沸き出たのか、昼間の様子からは想像できない凄い車の列と渋滞そして鼻を襲う排気ガス(スペインは排気ガス規制をしてないと聞いたが)。教会の下を右に曲がり、人で一杯になった歩道を人の流れに従って歩いた。
 車道の車列は途切れる様子もないが、交通整理のポリさんが時々車の流れを遮って人を横断させている。そんなポリさんの指示など無視してタイミングを自分で見計らって道路を横切る人もいる。商店街の外れまで歩いてUターンし、午後8時頃には閉まった店もあったが、本屋で絵葉書、地下住居の図が載っている本を買い、その後スーパーマーケットでパン、ウインナー、果物、コーラ、ジュース、ワインと夜食と明日の朝食を買い込んで排気ガスの中をホテルに帰った。早速、共同のバス室でシャワーを浴びた、熱くはないが何とか湯が出た、洗濯もして、ロビーに干した。我々の他に泊まり客はいない様子である。部屋に帰りベッドに横になった。続いてバス室に入ったIさんが、湯が出ないと、ぶつぶつ言って帰って来た。先ほどまでは湯は出ていたのに。夜9時頃に3階の部屋から2人が下りて来て、一緒に夜食とお喋りを始めた。途中でワインの栓抜きが無いことに気が付き、誰かが1階の食堂で借りて来ることになったが、言葉は英語で通じるのか不安だがKさんがしぶしぶ出掛けたが、直ぐに意気揚々と帰って来た、店の人にワインを示して栓を抜くジェスチャーをしたら、直ぐ理解したと、世界の共通言語、それはジェスチャーと皆、変な自信を持った。アルコールに弱い私はワインを一口飲んで、皆のお喋りを聞いているうちに夢の中へ。寒くて目が覚める時計を見ると11時、暖房はない、カーデガンを着込んで、再びベッドに潜り込む。部屋が主道路に面しているので、夜中でも車の騒音が凄いが、その騒音に負けじと、ご存じIさんの鼾も競う、車の騒音が大きく部屋に入り込むと、その時、さすがの鼾も一瞬止まるが、しかし騒音が小さいと鼾はそのまま、耳栓も全く効果なく、しばらく騒音と鼾との共演を楽しんでいるうちに寝入っていた。